遺影写真は、お葬式では絶対に必要になります。 故人の逝去を受けて初めて準備に取り掛かるケースがいまだに多いのですが「どんな写真を用意すればいいのかわからなかった」 「もっと早めに用意しておけばよかった」「もっときれいな写真を用意しておけばよかった」と漏らす方が少なくありません。
「遺影写真にふさわしいのは、どんな写真なのか?」その点を理解しておけば、不幸に突然襲われたときでも的確に対応できますし、 最近増えている「生前写真」の準備方法も自然と理解できます。 きれいに撮影・加工してくれるスタジオの選び方もわかるようになりますから、まさに一石二鳥でしょう。
このページでは、遺影写真&生前写真の準備方法や、業者の正しい選び方をご紹介します。
遺影写真の準備であわてないようにしたいなら、いちばん良いのは生前写真を撮影しておくことです。
この方法を選ぶと、理想的な遺影を葬儀の際に飾っておけるというメリットも見込めますね。
また、画像データも持っておけば、いざという時にL判にも4つ切りにも焼き増しできます。
「生きている間に、お葬式用の写真を撮影しておきましょう」このような話になると、良い顔をなさらない方はいまだに多いですね。
これはご本人だけでなく、家族の方も含めての傾向です。
拒絶反応をされた場合は、人生の締めくくりのために必要な準備であることを落ち着いてお伝えすることが大事です。
最近「終活」という言葉が流行していますが、お墓の準備や相続の準備と並んで、遺影の準備もとても有意義であることを伝えましょう。
葬儀のときに遺影を葬儀社に頼むケースは多いですが、実は価格面では高くつくことが多いです。 早めにフォトスタジオ等に頼むなどして手に入れたほうが安上がりです。
遺影写真や生前写真を、自力で撮影することも不可能ではありません。しかし、葬儀という大勢の弔問客が訪れる場で用いる写真です。申し分のない仕上がりでないと礼を失することになりかねません。やはり、遺影写真・生前写真を撮り慣れているプロに依頼するのがいちばんでしょう。
ただ、遺影写真を撮れるスタジオは検索するとたくさん出てきます。そこでこの場では、スタジオを選ぶ際に知らないと損をする注意点をまとめました。
スタジオのホームページには、さまざまな実績サンプル写真が掲載されています。面倒だと思わずに写真をひと通りチェックしてみましょう。 プロの写真家にも得意・不得意があります。いろいろなスタジオの実績写真を眺めているうちに、それぞれのスタジオの個性が見えてきます。
スタジオの場所や営業時間のほか、比較したほうがよい点はたくさんありますね。その中でも料金はひと際大切。
ただ、現在たくさんあるフォトスタジオは料金体系がスタジオ毎にバラバラで簡単に比較できないことがあります。セットプランが多いところや追加料金が多いところもよく見つかります。
撮影するだけなら費用が安いところも良いのですが、実際にはそれだけ済まないものです。オプションとしての画像修正やプリントだけでも後からお金がかかるのが普通です。 ヘアメイク・画像修整・プリント等が遺影写真プランとしてセットになっているスタジオなら安心でしょう。
銀座シルキアなら、ヘアメイク・画像修整・プリント等がセットになっているほか、無料でコサージュやネックレスもレンタルできます。
遺影写真でいちばん多い悩みといえば、選び方でしょう。 通夜や本葬儀と忙しいときですから手短に終わらせたいところですが、だからといって常識外れな写真を選んでしまうのはマナー違反。親戚や弔問客から白い目で見られてしまいます。 それに法要や法事でも使うものです。あわてて選んで後悔したというケースがあとを絶ちません。
この場では、現在のお葬式でよく選ばれている写真に共通する傾向や、知っていると得をする情報をまとめました。
写真のサイズはたくさんありますが、遺影写真に使われるサイズは「四つ切サイズ」と呼ばれています。254mm×305mmの大きさです。
遺影は祭壇に飾るほか、出棺の際に遺族が両手で抱きながら見送ることがあります。四つ切サイズは、そのような目的に適しているのです。
したがって遺影を葬儀の間しか使わないのであれば、四つ切サイズだけを注文してもかまわないでしょう。ただし四つ切サイズは、仏壇に置くには大きすぎます。葬儀を終えてから仏壇に遺影を飾りたい場合は「L判サイズ」も注文するとよいでしょう。89mm×127mmの大きさです。
遺影といえば、ひと昔前は厳めしい表情・態度で写っている写真が主流でした。また、正面を向いている写真が常識でした。
しかし現在は、少しにこやかな表情をとっている遺影が使われることも多いです。有名人の葬儀でもにこやかな遺影写真をたまに見かけますが、生前の華やかさが伝わってきます。中央ではなく少し角度のついた向きで写っている写真や、何か好きなことをやっている最中の写真が使われることもあるほどです。
穏やかさが感じられる写真を選ぶほうが無難ですが、故人のパーソナリティを再現したいのであれば笑顔で写っている写真を選ぶのもいいでしょう。にこやかな遺影は、葬儀終了後も身近に飾っておきたい場合におすすめできます。
もちろん、故人が普段笑わない性格だったのであれば、厳めしい写真でかまわないでしょう。大事なことは、生前の故人の人柄がにじみ出ている写真を選んで、故人をしのぶきっかけを提供することです。
服装についても表情と同じく、以前の常識が崩れつつあります。
昭和から平成初めにかけては喪服・礼装・着物を着た遺影を用意することが常識と化していました。しかし現在はカジュアルな服装が選ばれることがごく普通にみられます。 これも、生前の故人の持ち味がよく出る服装にすることがポイントです。
なお、メガネや帽子を着用している写真を使うときは、影や反射に注意しましょう。顔の一部がよく見えなくなる恐れがあります。
遺影写真に限ったことではありませんが、現在は写真を加工する技術がとても発達しています。
とはいえ写真の修整にも限界はあります。
前もってできないことを知っておけば、プロに相談するときも話しやすくなりますからお得です。
写真・画像の修正技術がとてつもなく発達している時代ですが、それでも、ぼやけを完全に消すことは至難の業となります。 ピントが合っていない写真を遺影にすることは見合わせたいところです。 ですので、素人ではなく、生前写真を取り慣れているプロがいるスタジオを選ぶべきです。
デジカメで撮影された写真は、ネガプリントでなくデータの状態で保存されているため非常に修整しやすいです。
ただ、デジカメの画像から選ぶ場合は、なるべく画素数が高い写真の中から探すことをおすすめします。画素数が低いものを使うと、引き伸ばした時に鮮明に仕上がらないことがあります。 銀座シルキアであれば、高画素の画像データを1年間保管していますので、後からでも画像修整の依頼が可能です。
葬儀がひと段落したら、遺影の役目も終わりですね。しかしその後も引き続き利用することはじゅうぶんに可能です。 もちろん処分する方も多いですね。ただ、普通の写真ではありませんからゴミ箱に捨てて終わりというわけにはいきません。
この場では、四十九日が終わったあとの遺影の扱いについてまとめました。
いちばん多いのは、仏壇に置くというパターンでしょう。そのほか床の間や鴨居、あるいは壁にかけたり机の上に置いたりと、人によって配置場所はさまざまです。
業者に遺影を頼んだときは額に入れてくれるのが普通です。その額に入れたまま飾ってもいいですし、額から外してどこかに大切にしまっておいてもよいでしょう。
それでも処分したい場合、適当に捨てるのはNGです(故人の魂が宿っているものだからです)。
それに、法事や法要で使う可能性がないか確かめてから決めるべき。遺影を欲しがる親戚がいないか確かめることも大切でしょう。
処分すると決めたら、お寺等に相談しましょう。魂抜きをした上で、お焚き上げをやってくれます。
高齢になったらまだ元気なうちから生前写真を撮影して、誰もが納得できる遺影を確保しておくに越したことはないでしょう。
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